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遠江の天白神社巡り⑧『天白神社』(浜松市中央区北島町)

こんにちは sannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。

今回「遠江の天白神社巡り⑧」で参拝させていただいた神社は浜松市中央区北島町に鎮座する『天白神社』です。

 

鎮座地の北島町は浜松市中央区の東部に位置し、安間郷の北に当たる島状の地形であることから北島と命名された場所です。北島町は鎌倉時代の頃から存在した安間郡から、江戸の初期以前に安間郷より分かれたと伝わる歴史の深い町で安間川と松小池川にはさまれた村でした。

 

農民の歴史は水との戦いだったといいます。1678年(延宝6年)前後に製作されたといわれる「浜松市史一」によると、天王新田村と下堀村の間に大きな池があり、北嶋村と薬師村の間にも大きな池があり大変な水難の場所だったといいます。

 

そのため繰り返し天竜川・安間川の破堤による水害から浜松の城下を守るため築かれたものだったため、天竜川寄りに残された北嶋・安間・安間新田・松小池等の水上の村々の水との戦いは悲惨だったと『わがまち文化誌:天竜川と東海道』には書かれています。

 

まさに北島町の歴史が水との戦いだったことがよくわかります。ところが、実は河川周辺の整備が遅れているのか現在でも安間川流域は浸水の被害に遭うことが多いようです。

 

地域の住民を守ってくれる氏神様のような『天白神社』ですから、最初に訪ねた際はバザーなのでしょうか?多くの住民が集って賑わっており、こちらの天白神社の境内といいますか、拝殿の中はもちろん数台停められる駐車場まで人であふれていました。

 

そのため、1回はあきらめて再度改めて参拝させていただいたわけです。そんな理由から良くお手入れされていることも含めて、治水・農耕の神様である天白さまは、今も住民の皆さまから頼られ親しまれている印象を強く持ちました。

 

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浜松市中央区北島町に鎮座する『天白神社』

 

 

天白神社(北島町)

 

 

鎮座地:浜松市中央区北島町132 

 

《アクセス》


電車・バス:JR[天竜川駅]から徒歩約23分
      遠鉄バス[白鳥バス停]から徒歩約2分

車:東名高速道路[浜松IC]より約6分

駐車場:南側に2~3台停められる砂利のスペースがあります

御朱印:不明

 

御由緒・御祭神

 

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天白神社(北島町)の鳥居と拝殿

 

御由緒も御祭神もネットでいくら調べてもわかりませんでした。ただ、こちらの神社が鎮座する北島町に関して、鎌倉時代からという長い歴史がありながら、安間川と松小池川にはさまれた土地ということから、川の氾濫による被害を繰り返し被っていたことがよくわかりました。

 

関連記事≫

www.sannigo.work

 

北島町の歴史からの考察

 

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天白神社(北島町)全景と本殿

 

しかも元禄から享保・寛保年間にかけて新田畑が盛んに行われた当時は、年貢がきびしく取りたてられ、村の連帯責任とされていたため年貢未納者がでると村民全体で責任を負うことになったそう。

 

だからこそ、村全体の連帯感は想像以上に強く、重い年貢や度重なる天竜川の氾濫などの自然災害にも負けることなく努力を重ねてどうにか暮らしていたようで、扶養可能な戸数にも限界があり、家族の病気などからの他村への移住や、「潰」「絶家」などもあったようです。

 

天白信仰は、長野県や静岡県の天竜川流域や伊勢地方に多く分布しています。そして、現在も大雨が降ったり、台風が来ると水害を被ることが多い地方でもあります。治水と農耕の神様をすごく必要とする人々が住む地域に広く分布しているのは確かだと感じます。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。では、またです。

 


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